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ネットショップでは、商品を手に取れないので綺麗な写真は必須

A店の掲載写真

B店の掲載写真


適正露出で綺麗に撮れたドリルのモデル

工夫しだいで見違えるような写真が撮れる

左写真「1」は 露出、構図、ピントのいずれも適正で、バランスのよい商品写真の見本。立体感があって商品の質感も伝わり、商品イメージの把握がしやすく商品写真のよい見本。露出が適正なのと、ホワイトバランスが適正なため、商品の色が正確に出ている。
特に、ライティングが適正なため、光の当たりかた(ハイライトと、シャドー)がソフトで柔らかく、商品自体に強い影もでていないので立体感がある。

このような綺麗な写真を撮るためには、ライティングに工夫がいる。 1灯 だけの照明では無理で、特にカメラ付属のストロボを正面から直接当てたのでは、商品に光が強く当たりすぎて、商品自体の陰影が強すぎソフトな表現の写真は撮れない。

商品自体が比較的小さいものであれば、下の写真のようなミニスタジオ(赤枠の1~3)を利用するのが手っ取り早く、誰でも見違えるような綺麗な商品写真が撮れる。ミニスタジオを利用して、多灯撮影を行うだけで、ライティング無しやカメラ付属のストロボ 1灯 による撮影よりも、はるかに良質の商品写真になる。間接光を上手に活用することで「1(左)」のような綺麗な写真になる。

大きな商品の場合は、両側にトレッシングペーパーなどをつるし、その裏からライトを当てるなどの工夫がいる。 また、商品のバックも市販のカラーペーパー等をつるし、同じく多灯によるライティングを行うなど工夫をすれば、小さい商品よりは大がかりになるが、商品のデテールや色が正確になるので、商品イメージが正確に伝わりやすい。なお、商品のバックにカラーペーパーを使うときには、反射で色かぶり(商品にバックカラーが反射してしまう現象。)がおきないように注意する。無難なのはやはりトレーシングペーパーや、薄いグレーが比較的綺麗に撮れる。
白い商品の場合は背景が白だと商品が背景に溶け込んでしまうので、少し濃いめのグレーのバック紙等が適している。グラデーションペーパーも大手の量販店かネットで購入できる。(ミニスタジオ撮影キットで検索。)

下のような失敗写真を掲載するのは、ショップのイメージダウン。


縦横比率の狂い


縦横比率の狂い


露出アンダー


露出オーバー


ピンぼけ


ぶれ


ホワイトバランスの狂い


ホワイトバランスの狂い

上の写真の「2」や「3」は撮影時の失敗ではなく、レタッチ(編集、修正時)のミスで縦横比率が狂った例。「4~7」は、撮影時の失敗で、「4」と「5」は露出不足と、 露出過多。「6」と「7」は同じように見えるが、「6」は、ピンぼけで焦点が合っていない。 「7」は、手持ちでスローシャッターのためぶれてしまった典型的な失敗例。
「8~9」も撮影時のWB(ホワイトバランス)の狂い。 白熱光や蛍光灯(昼光色でないタイプ)下で強い光が当たっている場合や、シェードに覆われている場合では、カメラのホワイトバランスの設定がオートの時にこのようになることがある。このような条件の下では、液晶画面を見ながらマニュアルでホワイトバランスを調整をするとよい。

市販のミニスタジオを活用しよう。BOX単体から照明器具がセットになったものまで種類は豊富。

ミニスタジオA

ミニスタジオB

ミニスタジオC



上の「1~3」のミニスタジオA~Cの他、下の写真のD~G 迄と、各種のミニスタジオが市販されている。 ボックスやパネルだけで照明器具は別売のものから、基本の照明器具がセットになっているものまで、種類も豊富だが、ミニスタジオを初めて購入するのなら、照明器具がセットになったものの方が使いやすい。
商品撮影になれてきたら、バックカラー紙を買い足したり、照明器具のみ追加で購入するとよい。価格も五千円くらいから、照明器具がセットになった四万円位までのものや、各種サイズのミニスタジオが市販されている。

ミニスタジオD



カラーペーパーがセットに
含まれている。

ミニスタジオE



ミニスタジオと照明器具が
セットになっている。

ミニスタジオF



照明器具は別売でミニスタ
ジオのみの商品。

ミニスタジオG



ミニスタジオと照明器具が
セットになっている。


ミニスタジオ使用と、少しの工夫でこんなに出来映えが違う。

【適正露出】ミニスタジオ使用



薄いグレーバックにミニチュアカーが、シルバーグレイの同系色でも綺麗に撮れた。

【露出不足】ミニスタジオ不使用



カメラの露出は適正値を表示していたが、オート撮影そのままで撮った結果は露出不足で失敗。

【露出は適正】ミニスタジオ不使用



ストロボの光が強すぎて影がきつく出てしまった失敗例。ストロボ使用でオート撮影。


コンパクトデジカメでも、ミニスタジオと照明があればここまで撮れる。




ミニスタジオで撮影したミニチュアカー。ライトは左右各1灯と、上方から1灯の計3灯で撮影。ミニチュアカー全体に光が回り込み立体感のある仕上がりになった。ちなみにバックカラーは、グレーから白へのグラデーションカラーペーパーを使用。三脚を使用しているので、ぶれもない。ちょっとした工夫と多少の投資で、プロカメラマンが撮ったような写真が撮れる。撮影したカメラは数年前のコンパクトデジタルカメラで、オークションでは数千円で入手できる。(写真下)今はやりの高級一眼レフデジタルカメラでなくても、ホームページへの掲載が目的の商品写真撮影なら、コンパクトデジタルカメラでもここまで撮れるので、全く問題無い。





上の写真(黄色のモデルカー)とほぼ同条件で撮影したものだが、照明の強弱をコントロールした。


この写真は、上の写真と同じ条件で撮影したものだが、ライティングを工夫している。ボディの濃いグリーンを忠実に表現するために上部のライト100% に対して、 左右のライトは30%くらいに絞り (各ライトには照度のコントロールができるように、市販の調光器を介してライトを接続している。)更に、正面から棒状の懐中電灯にブルーのセロファン紙をかぶせ、中央下部分から前輪付近に当てている。
また、後部バンパーには、棒状電灯の前にボール紙を置き、径3mm程の穴を開けてピンスポットとして当てている。全体の光は、上の写真よりは弱くして濃いグリーンの車体の質感を表現した作例。カメラは、上の写真と同じもので数年前モデルのコンパクトデジカメで撮影。(下の写真のデジカメで撮影)



コンパクトデジカメでも三脚はしっかりしたものを選ぶ。         小さな商品を撮る場合は、小型の三脚も便利。

商品撮影は、手持ちではぶれるので必ず三脚を使用するようにしたい。スローシャッターでもぶれないように、三脚はできるだけ しっかりしたものを選ぶ。三脚は、カメラだけではなく、補助光やストロボ光を高い位置から当てるときにも使用できる。オークションなどを利用すればかなり安価で入手できるので、大きい商品を扱う場合は、照明スタンド用に活用できるから、複数台揃えておいてもよい。(照明専用の三脚スタンドも市販されている。)

小さい商品を撮る場合は、ミニ三脚(折りたたみ高さが約20数㎝、3段式でのばすと約55㎝)があると便利(写真右)。商品撮影の場合は手持ち撮影は厳禁。旅行用や、コンパクトデジカメ専用の軽く小型のものもあるが、三脚はできるだけしっかりしたものを使用する方がよい(写真左)。三脚のエレベーターはブレの原因となるのでなるべく使わない。どうしてもの時の非常用。


撮影現場のイメージと、デフューザー(拡散)カバー付の照明器具



撮影現場のイメージとしては、このようになります(写真左)。デフューザー付の照明スタンドで電球と三脚がセットになったものも市販されている(高さは伸ばした状態で約1.8メートル)。上のミニチュアカーの写真もトップライトに、このような照明を使用している(写真右)。


あると便利な照明器具用調光器

照明器具を複数使用して、各ライトに市販の調光器を介せば、それぞれ照度をコントロールできるので、より緻密で綺麗な写真が撮れる。

左の写真の調光機は、フロアースタンド用の調光機で、ホームセンターなどで入手できる。各照明器具の台数分用意すれば、それぞれ照度が変えられる。写真は「強中弱」の3段式だが、微調整可能なダイヤル式の無段調光タイプもある。


上のミニチュアカーを撮影したコンパクトデジカメ。(5~6年前に市販されていたモデル。)
5~6年前のモデルでも照明に工夫をすれば、ウェブ掲載用の商品写真等は、高級なデジタル一眼レフカメラでなくても工夫次第で綺麗な写真が撮れます。

コンパクトデジカメでは、さすがに大きなプリント写真に伸ばすのは無理でも、ウェブ掲載用であれば十分で、カメラにこだわるよりも、照明に気配りをした方がよい結果が得られるようです。上のミニチュアカーの撮影も当然三脚を使用しています。蛇足ですが、レンズはかの有名なLica(プラスチックですが)がついていたのにはびっくり。

ネットショップではビジュアルが大切。特にユーザーとのインターフェイスとして「綺麗な商品写真は必須」です。


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