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海外販売の始め方 (3)販売計画

3.海外販売・事前に販売計画をたてる



【事前に販売計画を立てておくと、実施時に作業がスムースに進みます。】海外販売が可能な商品かもチェック。

(1)販売計画を立てる際の検討、留意事項

1.販売計画を立てる際の注意事項。

販売計画を立てる前に必須注意事項として、輸出入法や航空法、各国の規制により海外に販売できない(発送できない)商品がありますので、販売予定の商品が事前に禁輸品に該当しないか確認しておく必要があります。例えば、イスラム圏の国は禁酒ですから酒類は一切販売できません。また、豚肉は禁止されており食べられませんので、豚肉の成分が入った加工食品も販売することはできません。

酒類の販売は、販売可能な国であっても、一度の販売で可能な数量制限が設けられていますが、国によって異なりますので制限を超えないように注意が必要です。

家電製品等は、日本はAC100Vですが、海外では200Vの国がありますので、注意が必要です。
また、最長辺の長さや、重量も制限がありますので、制限重量を超える物品は送ることができないため販売することができません(EMSの規定サイズ・重量参照)

2.販売対象は個人のみか、業者も対象にするのか。

ユーザーへの販売対象を個人のみ(カート販売)にするのか、業者も対象にした卸売り販売(wholesale)をするのかを計画段階で検討しておきます(卸販売も可能な商品を扱う場合)。
卸販売も同時に行う場合は、海外販売用のホームページ作成時に卸売りの概要等を掲載するため、あらかじめ準備段階で計画を立てておきます。卸し販売用の電子カタログ、パンフレットなどを作成して、ダウンロードができるようにしておくと効果があります(卸販売の場合は、主として法人相手になるので、これらを求められるケースが比較的多いようです)。

卸売りの場合は、通常では最小ロット数量や、価格も個人ユーザー相手の場合と異なりますので、カート販売ではなく別な方法を講じます。また、海外に販売代理店を求める場合も、個人向けとは別なページが必要になります。最初は、個人ユーザーのみを対象(カート販売のみ)として、後から卸売り販売等を追加することも問題無く可能です。

3.梱包方法も検討しておく

壊れやすい商品(ビン、陶磁器、ガラス製品、精密部品等)の場合は、梱包に十分注意する必要がありますので、事前に販売商品にあわせた梱包方法を検討しておくことを推奨いたします。梱包についてはこのページの(4)「海外発送をする商品の梱包について」をご覧下さい。

4.カテゴリー分類計画の検討

販売する商品の選定・商品構成などと同時に、カテゴリーの分類も計画しておくと後の作業が楽になります。
どのカートシステムでも、商品を掲載するときには必ずカテゴリーの登録が必要になります(カテゴリー分類は、決定しているカテゴリーにプラス予備を想定<カテゴリー名が決まってなければ、仮に「カテゴリーA」や「カテゴリーB」としておく>しておいた方が良いと思います。)。
予備を作っておくと、商品をどのカテゴリーに入れたらよいか迷った場合等には、とりあえず予備カテゴリーに入れておき、後から決定したら該当カテゴリーに移動するようにします。
カテゴリーの分類は、最初からなるべくしっかりと決めておくと、後からシステムへの商品登録作業がスムースになりますので、なるべく事前に準備しておきます。

5.販売商品の整理

準備段階でカテゴリーが決まったら、なるべくカテゴリー別に商品配置を確認して整理しておくと良いでしょう。ショッピングシステムに商品登録をする際に、効率よく入力作業が進むように、Excel等を利用してまとめておくと、後で作業がスムースに進みます。
同時に、商品に対する商品画像を分かりやすく整理しておく(サイズの統一や、画像のファイルネームを分かりやすく付ける等)と、商品登録や、商品入れ替え時の作業が楽になります。

6.早期に検索エンジンへの登録を優先

販売商品の点数が多い場合は、販売商品を全部掲載してから公開(OPEN)するといった方法は、余りおすすめできません。販売商品を全部掲載してから公開するのでは、時間がかかり公開が遅れますので、公開を優先して(検索エンジンに早く表示をさせるために)、最初はある程度主力商品を中心に、商品の絞り込みをして掲載するようにした方が良いと思います(検索エンジンに登録後、表示までにはある程度時間を要します)。検索エンジンに登録後(或いは平行して)順次商品を追加していく方法をおすすめいたします。
商品が多く売れるための最良、かつ最大の販売促進効果は、検索エンジンの上位表示に勝るものはありません。

(2)販売促進計画(PR・プロモーション計画)

商品を多く販売するためには、国内同様海外販売でも販売促進計画、及び実施が一番重要になります。販売促進プロモーションは色々な手法がありますが、なんと言っても最も有効かつ効果があるのは、検索エンジンの上位表示です。

売り手側からアプローチするDMやメルマガ(メールマガジン)よりも、求めているユーザーが自ら検索する方が圧倒的に販売確率が高くなります。検索エンジンは世界中で、Google、Yahoo!は、圧倒的なシェアーを誇りますので登録は必須ですが、日本では余り知られてなくても、現地では有名な検索エンジンが多く存在します。できるだけ多くの検索エンジンに登録をして、上位表示を目指します(弊社サポートページでは、世界のの有名な検索エンジンへのリンク集がありますのでそれらを参考に登録して下さい)。

検索エンジンに上位表示するためには、ホームページのSEO(検索エンジン最適化)対策は重要ですが、多額な費用を投じてまで特別なSEO対策をする必要はありません。検索エンジンもコンピュータそのもので、検索エンジンが巡回して、サイトの記載事項を読み取ったデータを専用のデータベースに登録し、その結果が表示されるわけですから、検索エンジンが理解しやすい仕様や規格でホームページを作成することがSEO対策上重要になります。タイトル、キーワードや説明文も適切な検索文を記載します。

動画投稿サイトへの登録も販売促進効果があります。またソーシャルメディア等の利用も有効ですから、これらのプロモーション方法も、ぜひ検討されることをおすすめいたします。

海外の「メルマガやバナー広告」

その他の販売促進や、プロモーションとしては、現地の有名なメルマガや、海外の有名関連サイトへのバナー広告、Google、Yahoo!等の広告(アドワーズやオーバーチュアー等)があります。これらはほとんど有料になりますが、それなりのPR効果はありますので、かかる費用などを考慮しながら検討する価値はあります。

また、海外には(国によって多種多様ですが)無料のPRサイトも多く存在しますので、有料PRサイトに比べると効果が薄れますが、販売商品と関連するなるべく多くのサイトに登録することをお勧めいたします。

販売促進、プロモーションに力を入れるほど、多く販売できる可能性が増すわけですから、公開(OPEN)後はしっかりと販売促進に力を入れて下さい。そのためにも準備段階で、プロモーション計画をしっかりたてておく必要があります。

(3)販売価格について

国内販売では年々消費人口が減少し、多くの商品が溢れていますので、どうしても価格競争になってしまいがちですが、海外販売では、価格競争までする必要はありません。
海外ユーザーが日本の商品に求めるものは「価格の安さ」ではなく、「商品の精度」や、「耐久性」、「品質」や、「安全性」です。国内販売のように掲載コストをかけてまで、自らの首を絞めるような価格競争をする必要は全くありません(但し、季節商品のsaleなど臨時的に処分価格にする場合を除きます)。

世界を対象に販売するのであれば国内のみの販売とは異なり、季節商品を処分価格で販売する必要はありません。勘の良い方は「なぜなら」をご理解いただけると思いますが、南半球では日本とは季節が逆の国があります。

(4)海外発送をする商品の梱包について

上記(1)の3項のとおり、扱い商品がビンや陶磁器類、ガラス製品の場合は、箱の中でビン等どうしが触れ合わないように梱包に工夫が必要です。
国や地域によって、温度、湿度が高いところがありますので、食品や、精密機械の場合は、梱包の際に講じる対策を検討しておいて下さい(衝撃緩衝材や、耐湿度材料を使用するとか、市販の防湿剤を入れる等)。
梱包資材は色々なものが市販されていますので、販売商品に適したものをネットなどで探しておいて下さい。梱包材は強度があって重量がないものが適しています。

弊社「みらいカート」の場合は、販売する商品は全て「EMS(国際スピード郵便)」で海外ユーザーに送付されます。EMSのサイズ、重量規定で、「最長辺(1.5m以内)+胴回りの合計寸法が3m以内で、ほとんどの国が重量が30kg以内と決まっています。(国によって異なります。)この規定を超える商品は海外発送ができませんので、販売することができません。(商品そのものではなく梱包後のサイズ、重量です。)

販売商品の輸送方法は航空便の場合、EMS(国際スピード郵便)が主流ですが、保険等が適用されない輸送方法や、荷物追跡ができない輸送方法、日数がかかる輸送方式もあります。EMSと比較すると多少輸送費も安いのですが、これらはリスクもありますので、弊社の「みらいカート」は、販売する商品は全て「EMS(国際スピード郵便)」で海外ユーザーに送付されます。

EMSの規定サイズ・重量はこちらから(別画面で開きます)

中で商品が揺れないように注意

※上記の各事項を事前の計画段階で検討しておくと、実施時の作業がスムースに進行しますので参考にして下さい。

ご注意:資料はメール便で送付いたしますので、必要事項(特に住所)の入力に漏れや誤入力がないか、入力事項を送信前にご確認下さい。通常お申し込みの翌営業日には発送いたしますが、お申し込みから、1週間ほどしても到着しない場合は、お手数ですが問い合わせフォームからご連絡下さい。

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